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それから2時間後。
俺達はエンジンのつけっぱなしになった車をとりに、
恐る恐るそのトイレに近寄った。
友人Dは勇敢にも用具室をのぞきに行った。
トイレは俺達が走り去る前同様に電気はつき、
水は流しっぱなしになっていた。
けど、
一つだけ違っていた所といえば‥‥。
「ばあさんがいない」
そう確かにそこにいて、
俺はつかまえようとした白い髪の長いばあさんだけがいなく
用具室はガランとしていた。
もしあの時、
友人Dが俺に声をかけていなかったら、
俺はどうなっていたんだろう?
そう思うといつも身震いが起きます──。
END
これは事実を基にして作られた話です。
人物・団体・事件などには一切関係ありません。
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