399人が本棚に入れています
本棚に追加
放課後。
終業式も終わり夏休みが始まる。
今年はバイトしまくろう。
とりあえず、今日は休みだが。
「あきら!」
俺は呼ばれて振り返る。
そこには『たく』がいた。
「お前、中野さんとみさが捜してたぞ?」
「生徒会か、、、お前もくる?どーせバス来るまで暇だろ?」
『たく』はニヤリと笑い何故か「任せろ。」と言ってついて来る。
かなり『いい奴』だ。
ちょっと変わってるが、、、
生徒会室に入るとみんな揃い踏みだった。
中野はまだ来てない。
「和尚、おはよ」
「和尚って言うな!」
この一見ボーズ頭でTシャツをズボンに入れちゃう彼が3年の生徒会長だ。
何故生徒会長になったかは謎だ。
「あんた久しぶりだね~ッ!」
いきなり『あんた』呼ばわりする彼女は『亀岡』。
通称『亀』だ。
、、、そのままだな。
他には『みさ』がいる。
だけじゃない様だ。
俺は視線をもう一人に向ける。
視線の先の彼女は恥ずかしそうに笑っている。
「誰?」
俺の問いに『亀』が一歩前に出る。
どうやら答えてくれるようだ。
「あたしの友達の『長田結衣』です!バス来るまで暇なの!文句ある!?」
「一体いつから部外者が勝手に入り浸るようになったんだ?けしからん」
久しぶりに来た割にはでかい口を叩いてみる。
しかし、後ろで『たく』が咳ばらいをしたのですぐに「みんなが集まるいい生徒会だ。」と言い直し、俺は席についた。
程なく『中野』がやってきた。
最初のコメントを投稿しよう!