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 新入生が体育館にゾロゾロと入ってくる。    今日は対面式とやらで俺達2年はまだ寒い体育館で既に15分程待たされている。    先輩を待たせる彼等と、当たり前の事にイラつく自分に少々の憤りを感じながら俺は特に宛があるわけでもなく視線を泳がせていた。   「あのコ可愛くないか?」    不意に後ろから声がする。 どうやら俺にいってるらしい。   「どの子?」    俺は背中を少しだけ反らせて『伸び』でもするかの様に振る舞いながら聞いた。   「あれだよアレ、、、ちょうど今『ハゲ』の前」    言われて視線を向け、迷いなく『ハゲ』を見つける。 何故なら、この学校には今の所、『ハゲ』と呼ばれる先生は一人だけだからだ。
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