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 俺のバイト先は『居酒屋』である。 ウチの学校では当然の様に『駄目』な部類に入る職種だ。    しかし、偶然家の近くに新規オープンしたのだ、割りもいい。 乗らない手はないだろう?    バイト申請書とかいうのは出していない。 始めて数カ月。 バレたら『停学』と言った所か。     「おはようございまーす」   「おぉ~おはよ~」    やる気のない返事が返ってくる。 だが、ダラダラして過ごす学校より数段いい。   「東くん今日早いねぇ」   話かけて来たのは『千里』さん。 確か、25だったかな? かわいらしい上に天然でお客さんからの人気も上々だ。   「おはようございます」    なるべく素っ気ない感じで言う。    何故なら『気持ち』を知られたくないからだ。        つまるところ、俺は恋をしている。   、、、8つも年上の彼女に。
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