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初めてのバイト先の飲み会から何ヶ月たったろう?
今では週末となれば参加している気がする。
うだる様な暑さの中、バイト先に向かう途中。
制服姿で、紙袋を下げた『千里』さんを見つけた。
「おはよう。持つよ?」
今では、タメ口なんか聞いたぐらいにして、、、。
かなり仲良くなった。
けど、、、なんか姉さんみたいな感覚。
きっと『千里』さんも。
「あぁ~、、、ありがとぅ。あきら優しいなぁ~」
最近では呼び捨てされる。
その度に胸が『チリチリ』する。
きっと、、、まだこれは『恋』だ。
「今日は飲み会くるの?」
来るだろうことは解ってる。
けど、なんだか間が持たなくて聞いてみる。
「ん?あぁ~、、、ん~」
いつもと違う。
何か隠してるのかな?
「誰にも言わない?」
誰もいないのに周りを伺う彼女をみて、天然だなぁと素直に思った。
そして、ちょいと耳貸せのポーズを取る。
では、貸しましょう。
「あのね、、、」
顔が、、、近い。
緊張する。
「実は、、、仕事探しててさ。明日朝から面接なんだよね。」
時間が止まった。
その後、俺はなんて言ってたか覚えてない。
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