性格は変えられるか?

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性格は変えられるか?

後天的性格は環境によって作られるもので、とくに成長する過程で両親からうける影響が大きいと考えられています。子供のしつけや接し方はもちろん、両親の習慣や価値観など、さまざまなことが子供の性格を作る要因になります。他人の言動を観察することによって学ぶことわモデリングといいますが、子供は親をお手本(モデル)としてモデリングしながら成長していきます。ですから、子供の性格形成にとて親は非常に重要なのです。また、兄弟姉妹の構成も大きな意味を持つものとされていて、第一子と末っ子にはそれぞれ共通した性格があります。たとえば、第一子は真面目で几帳面、周囲に気を配る、落ち着いている、用心深いなどといった「お兄ちゃん、お姉ちゃん的性格」になる傾向があるようです。一方、末っ子はおしゃべりでお調子者、我が強くやきもちやきなどといった「末っ子的性格」がみられるそうです。こうした傾向が表れるのは、親が初めての子供(第一子)で子育ての経験がないため、きちんと育てないとという意識が強く、過保護になったり干渉し過ぎたりするのに対し、末っ子の場合は育児にも慣れているので、あまり神経質にならずのびのび育てようとするためだと考えられています。そのほか、家族以外の人間関係、文化性の違い、社会のあり方なども後天的な性格を作る要素になります。性格は、先天的なものと後天的なもののどちらか一方が、またはどちらかが強く影響して形成されるものではなく、両方がお互いに働きかけて相乗的に作用しながら形成されていくものというのが現在では主流の考え方になっています。先天的な性格は変わらないものとされていますが、後天的な性格は変えることが可能です。もし自分の性格の悪いところに悩んでいるなら「性格は変えられないからしょうがない」とあきらめるのではなく、積極的に意識や行動、習慣、価値観などを変えてみることです。image=52227305.jpg
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