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女性が男性よりおしゃべりな理由
私達は、「おしゃべりな人は性格が外向的」という印象を持っていますが、これは間違いではありません。外向的な人は、総じて話し好きで、おしゃべりが苦になりません。しかし、おしゃべりな人すべてが外向的な性格を持っているとは限りません。なぜなら、沈黙に耐えられなくて饒舌になる人もいるからです。このような人は、「しゃべらず黙っているのは相手を嫌っているとためだと思われる」と考えているので、沈黙することができないのです。つまり、好きでおしゃべりになっているわけではなく、嫌われないために無理して話しているのです。さて、一般的に男性より女性の方がおしゃべりだと考えられていますが、それはどうしてでしょう。もちろん、女性の方が外向的な人や沈黙に耐えられない人が多いから、というわけではありません。では、どういうことかというと、女性の方が男性より自己開示しやすいというのが理由です。自己開示とは、自分の態度や意見、趣味、仕事、家族、性格などについて正しく伝えることで、簡単にいうと打ち明け話しをするということです。女性は男性に比べて自分自身のことをよく話すため、おしゃべりになるわけです。だからおしゃべりな女性は、ときには相手にとっては聞きたくない話までしゃべってしまうことがあり、「自己中心的なおしゃべり女」という印象を相手に与えてしまうことがあります。また、脳の構造の違いから女性の方が言語能力にすぐれているため、おしゃべりだということもわかっています。さらに、女性はストレスを受けた場合に、しゃべることでストレスが解消される脳のメカニズムをもっているので、ストレスを受けた状態のときは特におしゃべりになる傾向があります。一方男性は、ストレスを受けると沈黙したり攻撃的になったりします。このように、脳の構造からも女性の方がおしゃべりだということがいえるのです。
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