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芽苡の眉間の皺が中心に寄りながら
深い眠りから覚めてしまう。
[…………?!]
意識がはっきりしてくると、いつも以上に温い布団。恐る恐る眼を開けようとすると………
“ピシッ”
「…はぅっ?!」
開こうとした狭い視界から人差し指の腹が額に飛んで来た。
「おはよー。芽苡。嫌な夢でも見たの?眉間に皺がよってるぞ?」
聞き慣れすぎた声が耳元で息を吹き掛けながら囁かれ
一気に全身の毛が逆立つようにパッと眼が見開く。
「朝から何して…ッッ…んんーーー?!」
「朝から騒いだらダメだろ?」
叫ぶ芽苡の口を笑顔で抑える葵人。
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