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海都が志奈からの質問に答えられず走って帰ったあの日から、数日が経った。
もちろんあの日の次の日から、海都と志奈は口を聞いていない。
そのことは学年中に広がっていた。
志奈と海都が別れた。
志奈が浮気した。
海都が他の女にキスをした。
と色々尾ひれがついたりしていたが、志奈も海都も相手にしなかった。
いつしか噂とかはなくなり、平凡な日々が続く。
いつの間にか紫苑と志奈は話をしなくなっていた。
「ねぇ~志奈。最近、紫苑と喋ってないね~なんかあった?」
「…何にもないよ」
「え~そうなん~」
うんと軽く返した。それからまもなくして授業が始まった。
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