4441人が本棚に入れています
本棚に追加
圭介が続ける
『‥‥なんで答えねぇの?
てかさぁ‥‥
鈴香に怪我させて
ただで済むと思うなよ?』
圭介の声がどんどん低くなる
『分かったら
早く消えろよ!!』
強い口調で言った
滝山はためらいがちに
逃げて行った
圭介は溜め息をつくと
あたしの近くまできてしゃがんだ
『どこ怪我したの?』
いつもの圭介の声だった
『‥‥目の上と‥‥手首』
圭介は
あたしの左目にそっと触れて
次にゆっくり左手を見た
最初のコメントを投稿しよう!