第9章

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  亜紀と俊也は顔を見合わせた   『‥‥‥‥わかった。  あとで電話しろよ圭介    ‥‥明日な鈴香』   俊也がそう言って 亜紀を小突いた   『‥‥じゃあね鈴香』   亜紀も心配そうに言った   『‥‥うん。』   弱々しく返事をした     圭介はあたしの手を引いて 自転車置き場に連れてきた   自転車のチェーンを外し あたしに言った     『乗りな。  送ってくから』     『え?  ‥‥あたし重いし‥‥』     『大丈夫だよ!』   圭介はあたしを 自転車の後ろに乗せた   『ちゃんと捕まってろよ!』   そう言ってにっこり笑うと 圭介は自転車を走らせた    
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