第10章

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  あたしの家が近づいてくる     家を指差しながら言う   『あたしの家あそこ』     『分かった』     軽くキキッと音をたてて 自転車は止まった     圭介は 自転車からあたしを下ろして 家の前に自転車を止めると 迷いなくインターホンを押した     『‥‥何してんの?』   あたしが驚いて聞く     ‥‥ここはあたしの家なのに‥‥     誰かが玄関に来て ドアを開けた     『はい‥‥』   春樹がダルそうに出てきた     あたしを見ると キョトンとしていた    
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