第1章

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  『春樹は?  もう行ったの?』     『そうよ』     『早いね~。    ‥‥じゃ、  あたしも行ってきます』     『気をつけてね。    お母さんも  あとから行くから。』     母に笑顔で見送られ 家を出た       よく晴れていた     今日は入学式     母はたぶん 洗濯だの皿洗いだのをして それから来る       私は先に友達と行く     佐山亜紀(サヤマ アキ)   中学校の3年間 ずっと同じクラスで いつも一緒だった     高校生になっても 亜紀と登校できる   そう思うと嬉しかった    
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