前期破水

1/1
前へ
/25ページ
次へ

前期破水

12月3日。朝7時。水が出た感覚に目が覚めトイレへ。下着は水でグッショリ。尿とは明らかに色も違う、臭いも違う。 ……ナニコレ? 実家の母に電話。破水経験者だし、何か分かるかも知れない。 『破水かもしれんな…』 やっぱりそうなんかな…。不安で不安で仕方ない。 そんなん言ってる間に再び水が出た。確信に変わる。 病院へ電話して、先生に病院を開けてもらった。 旦那のお母さんに送ってもらい、病院へ。 受診結果。破水のため、羊水が減ってます。今回は諦めて下さい。 大きな病院で詳しい検査をするため紹介状を書いてもらい、車で病院へ。 連絡を受けて旦那が先に病院で待ってくれていた。 名前を呼ばれ診察室へ。先にエコーでお腹を診る。羊水が減っていて、状態は良くない。内診ではカメラを入れられ、かなりの激痛。どこから水が出てるのかを調べる為みたい。 最後に採血をして、再び待つ。 しばらくして、実家の母と妹が病院へ駆け付けて来た。 泣きそう 名前を呼ばれ、旦那と二人先生の元へ。先生には、非常に厳しい事と、治療が無く助かる見込みは殆どないことが伝えられた。それでも、諦めたくなかった。後悔はしたくない。 『入院して、今出来る治療をしたい』 旦那も見殺しには出来ないと同じ想いだったみたいで、入院が決定した。 上の二人の事は両方の親の話し合いで、旦那の実家で見て貰う事になった。 先の見えない、入院生活のスタートだ。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

124人が本棚に入れています
本棚に追加