辛い治療

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治療をする、決断を下してすぐに、準備が始まった。 導尿を入れられ、特別個室に引越し。かなりの広さの部屋にトイレもついていた。 点滴が今までの薬より、キツイのに変えられ、抗生物質は変わり無し。 点滴がキツイのになり、その影響なのか、今まで平気だった抗生物質の点滴の時に、激しい動悸、目の前がチカチカ、体温上昇。 最初に入れられた時は苦しくて、正直逃げ出したいと思った。キツイ点滴の影響で、常にボーッとした状態に。 ベッドから起き上がってご飯を食べる事も許して貰えず、動くのは便の時に、室内のトイレに移動するのみ。 出血と水が下りるのは変わらず、毎日が不安で仕方ない。 寝た状態でご飯を食べようにも、喉を通らず、殆どを残していた。 夜も身動き出来ない体に苛立ちを感じながら、枕を叩いた事も何度だろう。 いつまでこの状態が続くのかと思ったら、気がおかしくなりそうだった。 歩行も、寝たきりの生活が続いたせいで、支え無しでは歩けないところまで、筋肉が落ちてきた。 体はボロボロだった。 唯一、元気に動く赤ちゃんの胎動を感じるのが、救いだった。
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