異変

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藺『ねぇ、沙耶』 沙耶『なぁに?』 藺『死ぬってどんな感じなんだろうね』 沙耶『藺?』 藺『死ぬって…すごく怖いよ。』 沙耶『…』 藺『あたしにはもう時間がない。あとどれくらい生きられるかわからない。寿命が伸びるかもしれないし、縮まるかもしれない。あたしは毎日死の恐怖に怯えてる。その恐怖から逃れることができない』 沙耶『誰だって、死ぬのは怖いよ。あたしも怖い。死を恐れない人はいないよ。拓哉くんには話したの?あとどれくらいもつか。』 藺『まだ言ってない。なかなか言えなくて…』
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