始まりは、

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と、その時 漫画とかでよく見かける、運命の出会いとやらが来た……来てしまった アタシの居る前方斜め30度より、未確認生物が ……しかも猛ダッシュで 普通なら「きゃーんッ」とか言って乙女チックにぶつかる所だが、そんな事は起きるハズもなく むしろ起こすつもりもなく ぶつかる寸前でヒラリと避けた 直後、ドゴッという鈍い音が人気のない廊下に響く 「ぐふべしッ……」 うっわぁ……なんかコイツ、ふべしとか言いながらうつ伏せに倒れてるし 男なんだから受け身ぐらいとろうよ ……それにしても何者だ、コイツ いきなり突っ込んできて自爆するし、変な声でうめくしなんか怪しいし 「……っ……いってーな、この野郎!」 「はい?」 ………………は? なんでアタシなんデスか? 突っ込んできて勝手に自爆したのは君の方でしょう? まったくとんだ言いがかりだ! 「あの、意味分かんないんデスケド?」 本当に意味がわからない、入学早々喧嘩売られたのなんて人生初だよこれ
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