序章

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従兄の信久がいた。 直垂(ひたたれ※衣服)は汚れ、顔には痣があり口元には血の固まりがついていた。 その無惨な姿に霧子の顔が険しくなる。 「どうしたの?」 しかし信久は黙り、にこやかに笑ったままだ。 霧子はため息をついて信久を部屋へと招いた。
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