第二章

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ソレが去った後、物陰に隠れていた者が姿を現した。 少しクセのある鮮やかなグリーンを風に揺らしながら、今獣を追い払ったモノが去った方向を見詰めていた。 自分はついている。 彼はそう思った。 長年憧れていたモノがこんなに早く見付かるとは思ってもいなかったのだ。 彼は物陰から出ると足早にソレを追った。 憧れの対象であるモノを見付けた喜びに満ちた笑みを浮かべながら、これからどうやってソレに弟子入りしようかと考えていた。
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