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隆は自分の内の、真実の答えを知るのが怖かったのだ。
その答えを知ってしまえば、”生きる事さえ許してくれなかった女性(ひと)”が隆に抱いていた思いを、肯定するような気がしていたからだ。
物思いに耽りながら歩いていると、公園の出入り口付近でふと、ある気配に気付いた。
「……人の、気配?」
深夜である今時分に、こんな公園の中に人の気配を感じた隆は、警戒しながらもそちらの方へと近付いていった。
「誰か、いるのか?」
低く、そして静かに言うと、側の茂みから物音がした。
茂みに入っていくと、そこには血まみれで倒れている男がいた。
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