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不自然さに用心しながらも、ゆっくりと男の側まで歩み寄り、生死を確認する。
男が辛うじて息をしている事を知った隆は、次に傷の深さを確認する。
それはかなりの深手で、瞬時に助からないものと判断出来た。
玄人の、仕業だと思った。
「しっかりして下さい。どうしかしたんですか?」
「……うっ、き。君、は?」
「たまたま通りかかったんです。物音がしたから……」
男に聞かれて隆は無難な答えを返す。
馬鹿正直に人を殺してきたところで……、とは言える筈もないのだ。
だが、男は微かに苦笑いすると、隆に言った。
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