最終章.君とまた、会う日まで 前編

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俺がダラダラと前に立つと、教室一体が静かになった。 「え~っと‥鶴岡が話があるようです。少し私の口からは言いづらいので、本人に任せますっ‥」 まずは自分で大まかに言えよ‥ と思いながらも、俺は素直に覚悟を決めた。 いざ、言うとなると緊張する‥。 「俺、転校する事になりました。皆、今までありがとう‥!!」 そう、率直に皆に宣言した。 「「「えぇ~!!??」」」 と、クラスの皆の叫びに似た声が響き渡り、教室が小さく揺れているようだった。 「まじかよ悠斗‥!!」 「そんな突然‥」 「やめてよ、悠斗君‥」 前列の生徒も、後の生徒も、皆俺に言葉を投げ掛けてくる。
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