第四章

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 「…本当に大丈夫なんだろうな…。」  ¨大丈夫ですよ。あなたたちは、教授を社に置いてきましたら、家にお帰りください。後はこちらで、すべて終わらせますから。¨  あの秘書は、自信有りげにいった。  ¨しかし、万が一……。¨  奈波が言葉を発すると、再びあの目で睨まれた。  ¨万が一も億が一もありませんよ。¨  再び氷ついていると、秘書は、また優しく言った。  ¨本当に大丈夫ですから。………それに、早く帰ってあげてください。今頃、お子さん達が、家でお父さん達をお待ちしてますよ?¨  ¨………………まさか……?¨  驚いて、まじまじと秘書の顔を見る。その顔は、見る者すべてに安心させる、柔かい暖かな笑顔だった。  奈波はあの時の秘書の笑顔を思いだす。  「大丈夫だ。」  俺達が、子供を助けてくれたお礼に出来る事は、あの秘書の頼みを、聞く事ぐらいしか出来ない。誰も見付け出せなかった、子供達を見付けたぐらいだ。そして、俺達を一瞬で倒した腕前。  「…後はお願いします。」  奈波は、教授を社の床に置き、その場を離れた。
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