第八章

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 「それじゃあ、子供達を人質に捕られて、蛇神の言う事を?」  「はい。先生には、大変申し訳ない事を!」  奈波さんが頭を下げる。  「止めてください。俺はこの通り、無事ですし。……子供達が無事でなによりです。それに、奈波さんが悪い訳じゃ有りませんから。」  悪いのは此処ににいる、狸と秘書ですから。と心の中で呟いた。  「先生……。」  「ただ、三上 雪さんは、手遅れでした。蛇神に魂は食べられてすでに亡くなっていました。」  「………そうでしたか……可哀相に…。」  奈波さんは、目を伏せた。俺は慰めの言葉を掛けようとした、その時。  「な、奈波!先生!大変だっ!!」  浅見さんがあわてて、俺達の居る離れに飛び込んで来た。  「む、村の桜や他の花がっ!」
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