第八章

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 「先生!どうかこの村で、神事を行う神主として、ここに居てください!!」 奈波さんの言葉を受けて、この場に居る村の人達が一斉に、頭を下げる。  「お願いします!」  「私達には、先生が必要なんです!!」  「先生の衣食住、全て村で用意しますから!」  「そちらの秘書の方も是非!!」  ……あああ。どうしよう。  「宗!何とかしろよ!このままじゃ、帰れなくなるぞ!!」  「……私は、教授が居たら何処でもかまいませんよ?」  こいつ。まださっきの事根に持ってるな?  「………やれやれ、しょうがないの。最終手段使うか。」  「え?」  狸は、そう言うと、首から俺の守り石を、外した。
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