第八章

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 「狸っ!何しやがるっ!」  こんな大勢の前で石を外すなんて!!俺は思わず頭を抱えてしゃがみこんだ。おそわれるっ! 「……何かパワーアップしてません?老師。」  「そうなのか?まあ、昨日力を使って、魂の方がますます強くなったのじゃろ。…小僧大丈夫じゃよ。」  狸に言われ、俺は恐る恐る前を見た。  「……!!何で?!」  そこに居た、村の人達が全員倒れている。  「俺、ここまでひどい、特異体質だったか?」  「じゃから、昨日、説明してやったろ?小僧は、体が人間で魂は神じゃと。もともと、人間の器では、神気を押さえるのには無理があっての。小僧が昨日、神の力を使った事で、人間の器が脆くなったんじゃな。」  ぽんぽんと、狸が俺の肩を叩いた。………と、言う事は……。  「ますます、この石の力が必要になりますね?教授。」  俺が後ろを見上げると、手にいつのまにか石を持ち、悪魔の如く、意味有りげな笑みを浮かべた、腹黒陰険眼鏡秘書が、俺を見下げていた。
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