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第三章
¨そうか、白狸村に行く事になったか。¨
「ええ。多分、お探しのものが見つかると思います。」
¨…彼に危険はないのか?宗。¨
その一言を受け、秘書の顔に凶悪な笑みが浮かんだ。
「危険?…私が付いていて、万が一でもそのような事が、起こり得るとも?」
くっくっく。と低い声で一笑に伏した。
¨……お前なぁ。本当に彼の事となると人が変わるな。¨
「当たり前です。私がどれだけ待ち続けたと思ってますか。」
今度は真剣な顔で言い放つ。
¨あー。分かった分かった。ともかく、彼の安全を確保しつつ、あのものがどうするか、調べてくれ。そして、…¨
「神堕ちを、いつものように、あなた達の元へ送ります。後はそちらで。」
では、と言って、秘書は携帯を切った。その顔は、いつもとは違い、厳しい表情を浮かべていた。
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