親友

ソイツ

小学生の時、いつも遊んだ友達がいた。そいつはいつも強引に俺を悪い事に誘ったり俺の母親に猫をかぶりいろんなもんをもらっていた。そんなある日、田んぼでいつものようにソイツと遊んでいると俺のゲームボーイがどこ探してもないのでソイツに聞いてみると、｢なんかカラスが持ってたぞ｣と言い出した！絶対に持ってると思ってソイツを問いただしてみてもやっぱり同じ返事しか返って来なかった。なので母親に言ってみると｢カラスが持ってたんならしょうがないじゃない｣と言われたのでその時はあっさり止めてしまった。しかし明くる日に全くタイプが一緒の奴をソイツは買ったと言って俺の前に出してきた時にはあぜんとした。ソイツの家は貧乏で母子家庭なのでそのゲームボーイをあげることにした。その事件があった翌年にソイツの親が再婚した。とても幸せそうで俺もつられて幸せになっていた。そしてソイツの家は三人兄弟から５人兄弟になって周囲の人が見てもソイツの家はとても幸せそうだった。授業参観の時も再婚したソイツの義父はとても優しく接しているようでソイツもその優しさに甘えているようだった。あの出来事が起こるまで。