親友

崩壊

ソイツの義父はソイツの母親が死んだ後、自分の血が繋がっている子供を連れて実家に帰って行った。そしてソイツは学校で壊れた。いつもムードメーカーで決して暴力をしない奴が他のクラスの奴を殴った。俺はすぐ止めたが、遅かった。相手は顔面強打で１ヶ月入院する事になった。まぁクラスの奴もからかっていたから自業自得だと思ったのだが、やはり殴ったソイツのが悪く、すぐソイツは先生に連れられて、どっかに行ってしまった。そしてこの時からソイツから笑顔が消えた。それからはPTAだの、教育委員会だの、うるさかったらしいがソイツは動じていなかった。そしてソイツの祖母が家を売ってソイツの家に引っ越ししてきた。性格は今でいうガバイばあちゃんにちょっと似てる。そしてソイツも祖母が来てからちょっと明るく俺に話すようになっていた。俺はちょっとホッとしたが、やはり笑顔がなくちょっと心配だった。そして６年生になり新しいクラスになり、俺はソイツと離れた。しかし逆にそれが良かったようにも思える。クラスの雰囲気をぶち壊し周りからはシカトされ嫌われていたからだ。その時より大分明るくなっていたように思えた。