第三話

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それから数日後。 僕は高校に入学した。 無茶なのは最初から分かってる。 でも最後ぐらい……思い出を作ったって良いじゃないか。 思えば、自分の人生の意味を見いだすため。 僕は、今ここにいる。 どうせ死ぬのなら…何も無く死ぬなんて我慢できない。 今の内に悔いのない学校生活を送るのが一番なんだ。 少なくとも僕はそう思った。 だからこの道を歩く。 高校を卒業して、卒業証書を貰うなんて、他の人から見たらたかが卒業証書だと思うけど、僕にとってそれは大きな夢で、残り三年間の寿命をかけて手に入れる目標なんだ。 その夢を叶えた時、僕だって夢を叶えることが出来るんだと自信が持てるから。
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