第四話

2/2
前へ
/90ページ
次へ
そして、学校生活は遂に始まった。 元々、小、中学校での成績が高かった勝也は、高校の授業にも充分についていけた。 高校生活は思った以上に楽しい。 いつの間にか僕は笑っているからだ。 とは言っても、体育の時間はドクターストップで毎回休んでいる。 これは仕方無いけど、少し複雑な気分なのも確かだ。 でも、医者の言うことをこれ以上破ったら、三年間ですら生きれない可能性がある。 だから重労働は避けなければいけないんだ。 でもそれなら良い。 それで夢が叶うんなら。 自分が親不孝な事ぐらい分かってる。 結局最後までわがままで、大したお礼なんて出来なかった。 最低の人間だ。 もしかしたらこれは罰なのかもしれない。
/90ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加