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男は意外にもきれいな顔立ちをしていた。
鼻はすらっと高く、目も思ったより大きくて、髪は茶色。ワックスで軽くたててあった。
俗にいう…イケメン…
亜姫が見とれていると
『…気ぃつけて歩かないと怪我するよ…?』
と注意されてしまった。
亜姫はさっきのことを思い出した。
「す…すみませんでしたっ!…じゃなくて!!ぶつかってきたのそっちでしょ!!?」
そういえばと思い、強気で言って軽く睨んでみる。
すると、さっきとは違う態度で亜姫に対抗する。
『へえ…俺のせい?俺はちゃんと、どけと忠告したはずだ。よそ見をしていたお前が悪いだろ?しかも俺はそのお前をかばって怪我をした。これでも俺が悪いか?』
と、男はふぅとため息をついた。
「…あ…」
痛いところをつかれた亜姫は何もいえなかった。
すると、長身の男がまた話はじめた。
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