転校生

3/11
前へ
/234ページ
次へ
教室に着くとすぐにチャイムがなった。授業が始まる合図だ。 「え~、今日はこの前だした黒魔術についてのレポートの宿題を提出してもらう」 この学校は二つの部門に分かれている。攻撃に関する魔法は黒魔術部門。治癒に関する魔法は白魔術部門。召喚魔法は黒魔術に属して。補助魔法は白魔術に属している。俺とグレンは黒魔術部門に属している、そして俺は昨日の宿題を当然やっていない。 「グレン~頼む宿題写さして」 「お前馬鹿か。レポート写したらバレるに決まってんだろ。しかも時間ないし」確かにその通りだ、時間もない。 「宿題を忘れた者は手を挙げろ、それはそれは楽しいお仕置きをしてやろう」 この教師は俺達の担任で名前はクロウ、超スパルタ教師だ。遅刻をしたら宿題5日ぶんを出され。宿題を忘れたら1週間放課後に個人授業が待っている。 「ヤバイヤバイヤバイ、どうしよう」 「1週間放課後に先生と遊べるんだからいいじゃないか」 「なにが遊びだ、個人授業だから眠れもしない」 「忘れた者はいないのか?隠していたら2週間にするぞ」 俺は渋々手を挙げた、やっぱり宿題を忘れたのは俺だけだ。 「ではライル君は1週間楽しい個人授業だ。楽しみにしていろ」毎回この教師は皮肉たっぷりだ。
/234ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2662人が本棚に入れています
本棚に追加