バイクへの興味

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バイクへの興味

真弥は、中学三年だ。 ずっと自転車のテクニックを磨き続け、BMXやMTBなどのオフロードでもスピードに拘っていた。 惟石「1つ疑問なんだが、君は何故スピードに拘るんだい?」 真弥「流れていく風景が良いじゃないですか!それに、風が気持ちいいですし…」 惟石「真弥君、バイクには興味は無いのかい?」 真弥「車ならそこそこ好きですが、バイクはそんなに無いですね。今の所ですが…」 惟石「退院したら、乗ってみるかい?敷地内であれば免許も要らないからな!」 真弥「ぜひ‼お願いします‼」 バイクという今まで興味すら沸かなかった乗り物。それに乗れると有ってか、真弥はワクワクしていた。 それからと言うもの、真弥は毎日のように惟石からバイクの事を教えてもらっていた。 バイクの扱い方、操作方法、簡単なテクニックなど。 病院嫌いな真弥でさえ、その事を忘れるかのように楽しんでいた。 ふと、惟石に本を見せられた。 惟石「真弥君は初心者だから、排気量の少なくて扱いやすいバイクが良いと思うんだ。」 惟石が見せてきたのは、50cc~125ccまでのミッション車のカタログだった。 真弥「コレなんて格好良くないですか?」 惟石「アプリリアRS125か。悪くないな!コレが良いかい?」 真弥「はい‼」 惟石「そうか!なら、手配しておくよ。」 真弥「え⁉そんなつもりで言った訳じゃ…」 惟石「なぁに、俺は金ならいくらでも余ってるんだ。気にしなくて良いよ!」 真弥は、惟石の仕事が何なのか気になってしょうがなくなった。 2日後、真弥は退院した。 惟石に電話番号と住所を教え、コンビニに寄ってから帰宅した。 部屋の机には休んでいた間のものであろうプリントが沢山あったが、必要無いもの(時間割以外)は全て捨てた。 コンビニで買ってきたプリンを食べながら、初めてバイク雑誌に目を通した。 何となくポケットを漁ってみた すると、惟石からの手紙が入っていた。 [退院して、一段落ついたら連絡する。何かあったら名刺の住所に来るか電話してくれ。] 名刺には、バイクの正規輸入店社長と書いてあった。 それはもう驚いた。image=84652964.jpg
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