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真弥は、惟石からの連絡を心待ちにしていた。
バイクに興味が出てきていた真弥は、毎日毎日が楽しみで仕方が無く、バイクの事を調べまくっていた。
[ピピピッピピピッ]
目覚ましが鳴る。真弥はぶっ壊す勢いで止めた。だが、案の定電池カバーがぶっ壊れた。
真弥「学校か…」
電池カバーをイジりながら嫌々起き出す。
学校は制服とジャージのどちらでも良い。クラスの皆は基本的にはジャージだ。
当然、真弥もジャージに着替えて朝食をとる。
真弥「いってきまー」
母親「いってらー」
いつものやり取りだ。
徒歩では明らかに遅刻の時間。
学校では自転車通学が許されていない。
ちなみに、真弥はいつも自転車だった。
真弥「今日はショートカットだな。気分的に」
そう言いながらマウンテンバイクの鍵をはずし、公園を突っ切る。
階段なんて完璧シカト。
真弥「40km/sか…遅い。」
ギアを一段上げ、本気で漕ぎまくる。
ちなみに、真弥の自転車にはスピードメーターは標準装備となっている。
校門を突っ切る。
そして、教師用の駐車場に自転車を停め、学校へ入る。
担任「コラァ綾部‼またチャリ通か‼」
真弥「はいはい。」
いつもながら、先生はあきれている。
真弥は授業はまともに受ける。
度々サボるから、単位不足にならないようにするためだ。
休み時間
肇「真弥~、またバイク雑誌かよ~」
コイツは新鉈肇(シンナタハジメ)。親友だ。
真弥「ブァーカ。バイクカッケェだろ‼」
肇「別にカッコ悪いとか言ってねぇだろ‼」
真弥「ワリィワリィ」
肇は浮かない表情だ。
真弥「そうだ。お前も惟石さんに会えば見る目変わるぜ?」
肇「最近、その話ばっか。つーか聞き飽きた。」
真弥「惟石さんに聞いてみるからよ~。一緒に行こうぜ~」
肇「わーったよ。今度な。」
真弥「やりぃッ‼」
肇は、自分の席に戻っていった。
そんなやりとりを繰り返していく内に、学校が終わり、2人でゲーセンに向かった。
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