ACT2:似て非なる相棒

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─保健室─ 「先生!媛槻先生!」 魅遙と庇った男子生徒…恐らく2年の生徒を担いだ会長の秀が、保健室に入ったや否や、先生を呼び掛ける。 「紫苑君、その担いでいるのは人形かしら?」 紫苑と呼ばれた会長は… 「…ははは、バレてたか」 媛槻先生が呆れた表情を浮かべた後… 「結局その人形らしき物体は本物?偽者?このブラックリスト紫苑君」 疑いの眼差しが紫苑と呼ばれた会長に突き刺さる。 「だから本物ですって! 早く秀と皇に治療を頼み─」 「ベッドにその女子を乗せなさい」 目付が変わった。 「おぅ!秀はどうすれば良いんでっか、先生?」 砕けた喋りになる紫苑。 「椅子に座らせて、 後は病院で見てもらいな」 素早く怪我の処置を行う媛槻先生。 「紫苑、秀君の身体を支えて」 「何故呼び捨てなんだよ」 「はぁ…後で説教だよ」 「説教嫌なんすけど…」 「その歳での我儘は可愛くないわ」 「勘弁してぇや、媛っちぃ~?」 「御黙りっ、この不良副会長!!」 そんなこんなで、てきぱきと手際良く処置は終えた…
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