ACT2:似て非なる相棒

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その私の間抜けな顔をしつつの質問に、紫苑と呼ばれた会長さんと、会長に似た人が同時に答えた。 「「双子だよ、僕達。」」 えっ、 「昨日篠瀬先生と一緒に会ったのは、会長の秀に変装した俺だよ」 と言った途端、髪の毛と首筋から何かを引っ張る。 そして… 銀髪のカツラが取れ、その下から地毛と思われる黒色の髪と… 口元にほくろがついただけの、顔立ちが変わらない外見になった。 「まさか篠瀬先生も騙せるとは思わなかったが…」 「紫苑、後で詳しく僕が菜穂先生に伝えますね」 「まぁ…つまり、皇を助けたこっちの方が…」 「会長の林原秀です。昼頃に御会いしたのが僕です」 「……………」 「大丈夫かぁ…?」 「皇さん?」 「そんなの有りなんですか…」 「行事で変わったというのは、引継式の事よね?秀君」 媛槻先生が秀に問い掛けた。 「ええ、僕がその時体調不良でして…それで紫苑が、さぼったと見せ掛けて、僕の代わりを務めてくれたんですよ…」 そういえば…引継式に出席しないといけないのに…それがどうこう言ってましたね…昨日… 「つまりは…本当に認めてられていないのは…」 私が本物の秀さんに視線を向ける。 「そうゆうことです。 しかし誰も信じてはくれないのだよ…。アレは紫苑が行っていたことだとは」
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