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先程秀達が出入りしたところから、着物姿の魅遙が入って来た。
緑の髪は結われ、顔は薄化粧をしているのが判る。
紺碧の着物を自然に着こなしていた。
「ほぅ…」
「意外と化けるもんだな…」
若干一名は失礼な感想。
すぐさま兄の次元の断層を打ち破ったかのような一閃もとい平手がぶつけられる。
「っで!?」
「気にしないで下さいね、この馬鹿弟は礼儀が出来てなくて…御免ね皇さん」
「あはは…判りました」
目の前で魅遙の手で抹茶が立てられる。
手慣れた手付きで。
魅花はそれを隣りで観察している。
秀は傍観していたが、心の中ではうはうは言いまくっているだろう…そう感じていた紫苑は横目で秀をちらりと見ている。暴走しないかを見極める為に。
それから数分後、魅遙の立てた抹茶と事前に用意しておいた和菓子で軽いお茶会が始まった…
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