ACT2:似て非なる相棒

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─放課後─ 「篠瀬先生、少し聞きたい事があるんですが…」 SHRが終えてすぐ問い詰めてみる。 「私が生徒会に仮入部の形になった話なんですが…今日の昼休みに、生徒会室前で会長さんに会いましたが…知らないと言われた事なんですけど…」 妙な笑みを浮かべて、 「あぁ…きっと昨日の事忘れてるのよ。 秀君、忘れやすい子だからね」 生徒会長さんの致命的短所にしては…酷い… 「わ…判りました…取り敢えずこの後もう一度行きますね…」 そのまま私はすぐに生徒会室に向かいました。 ですが… 今の教室は3階で、別棟の2階に生徒会室があります。 私はいつものように階段を下りて─ドンッ! えっ… 何かが背後からぶつかる。 途端に左から同じ一年が走り下りていく姿がスローモーションで見える。 体勢を崩して居た。 足と手で体勢を直そうにも…手摺が遠い。 ましてや此所の階段は直線的な20段構成の階段。 なすがままに落下したら無傷じゃ済まないと感じた時でした…
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