僕が君を好きで、君が笑うなら…

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『あなた、また来たの!?』 『あのねぇ、僕はこれでも社会人で、ここには仕事できてるんです』 『あら、そう。…ねぇ、あなた、この後ヒマ?』 時計を見ると、11時55分を指していた。 昼をとるから時間は空いているが…。 『僕は仕事中。…でも、君の名前を教えてくれるなら昼くらいは奢るけど?』 彼女は目をパチパチさせていた。 自分でもなぜこんなことを言っているのか分からない。 口がすべっていた。 『…OK。そのナンパのった。』 これが初めてのデートだった。
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