僕が君を好きで、君が笑うなら…

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『私、好きな人出来たよ』 れんがいきなりそんなことを言うものだから、つい口に含んでいたビールを吹き出してしまった。 『え?本当かい!?そ、それは誰なんだい!?』 『えっと、一ノ瀬圭くん。前に話したことなかったかな』 『あぁ、そういえばあなたが入試のとき、珍しく浮かれて話してたわね』 『えぇ!!父さん知らないぞ。』 『まぁいいじゃない。れんも恋をするようになったのねぇ』 母は嬉しそうに微笑んでいる。 それとは反対にあせる父はなんだかわけの分からないことを口にしている。 橘家は相変わらずのほほんとした感じだ。
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