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しばらくして僕らは近所の道場に通うことになった。
拓海がやりたいと言い出したこともあるのだが、強もやりたいと言い出したからだ。
―男の僕より強いなんて…
強は男らしさに憧れを持っていた。
だが、ある日、見てしまった。
クラスで好きな女の子がこけかけた瞬間、さりげなく助け、大丈夫?と爽やかに声をかけ、去っていった。(※忘れてはいけません。彼らはまだ幼稚園児です)
『かっこいい…』
そして、好きだった子は拓海に恋をした…
悔しかった。
女の拓海に自分は負けている。
負けるわけにはいかない。
その日から、僕、いや、俺は拓海をライバルと呼ぶことにした。
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