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『で、気付いちゃったんだ。僕は彼女を好きでずっと守りたかったんだって』
『へぇ、かっこいいっす。』
『かっこいいっすじゃねぇ。ベラベラ喋りやがって…』
話の区切りがついたころ、拓海が帰ってきた。
『え~かっこいいっすよ。大体、好きだから、好きな子の強さにヤキモチって凄いっすよ、愛されちゃってますね、センセ』
『う…うるせぇ、そんなこと言われなくたって分かってるよ』
真っ赤になりながらも、否定しなかったのは、以前に比べるとかなりの進歩だった。
だから、僕は嬉しくてつい口ばしっていたんだ。
『みぃちゃん、ずっと守りたいから結婚してね』
『へ?』
拓海は、床に突然しゃがみこんだ。
驚いて、急いで側に駆け寄り「大丈夫?」と声をかけた。
すると、拓海がゆっくり顔をあげながらポツリと呟いた。
『こ…腰が抜けた』
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