277人が本棚に入れています
本棚に追加
『はぁ~、どっかに恋とか落ちてないかしら』
私がこんなことぼやくなんて…
絶対あいつらのせいだ
視線の先にいたのは、れんと圭
あいかわらず、れんの天然ぷりに振り回されている
ついさっきも…
『れんてさぁ、こんなののどこがいいわけ?』
『…えっと、そうですねぇ、どこでしょうか』
『れんちゃん、どこどこ?』
れんはぼけぇ~っとした顔で考えてる
圭は目をきらきらさせて、何だか期待しているようだ
『うん!分かりません』
すっごい笑顔ではっきり答えた。
『え!え?で、でも嫌いじゃないよね、ね?』
圭は焦ってうるさい
れんは、にこにこ笑っているだけだ
どうやら、かなりいい性格になったようだ
『…ふ、あははははは…』
『綾!笑うな!』
『綾さん、どうしましたか!?』
『…ねぇ、れん。私のこと、好き?』
『はい!!』
『え!綾は即答しちゃうの!なんで、俺は?』
この二人を見てたら、あきない
本当に幸せになってほしいと思う
最初のコメントを投稿しよう!