僕が君を好きで、君が笑うなら…

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太一は電車に乗って、営業先に行く所だった。 毎日乗っているが、満員車両にはなれない。 身動きがとれないまま、揺れにまかせて立っている。 『この人、痴漢です』 いきなり手を捕まれて、上に挙げられた。 -…えぇ!?痴漢!? 『ちょ、ち、違いますよ。僕何もしてませんて』 言い訳も空しく、駅員さんに連れていかれ、こってり絞られた。 なんとか、誤解も解け、営業先へ向かうことができたが、予想外に時間をとられてしまい、遅れてしまった。 向かった先は、大学。 今日は点検をかねた営業だった。 『遅れてすみませんでした。○×営業所の橘です』 『あぁ、ご苦労様です。よろしくお願いしますね』 『はぃ、よろしく……って、あ゛ー』
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