第三章 襲撃

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  俺が其処まで言ったそのときだった。   『はい……影は人間に似ていて……えっ!?キャアアアアアアア!!!!』   突然アナウンサーが悲鳴をあげたかと思うと、一瞬画面にあの化け物が映った。 そしてその直後、テレビ画面は砂嵐に変わった。   「……やられたのか」   「……みたいね……」   俺がテレビを消すと、優香里ちゃんが唸っていたのでちょっと話しかけた。   「どうしたの?」   「……あの化け物さ、……『ゾンビ』に似てない?」   「ん……?」   ゾンビ…… やっと今気付いた。 確かに……酷く似ている。   「じゃああの化け物たちは……ゾンビか。でも流石は優香里ちゃんだねぇ、良く見てるなぁ」   「…………ッ……!」   すると突然優香里ちゃんが真っ青になった。   「優香里……ちゃん?」   すると優香里ちゃんはハッとして俺の方に振り返った。   「い、いや何もないの!それよりこれからどうするか考えましょ!」   「あ……?う、うん」   こんなに慌てた優香里ちゃんを見たのは初めてだった。 彼女はこの時気づいていたのかもしれない。 あのことに。     第三章 了
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