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今日はパパのお仕事がお休みです。
だから、僕はパパと一緒に公園に来ました。
「優太おいでー」
あっ、パパが呼んでる。
行かなくちゃ。
僕は走ります。
大好きなパパが呼んでるんだもの。
「パパどうしたの?」
「見てごらん。」
パパは僕の大好きな笑顔でそう言いました。
「…なにこれ?」
「うーん。よく見てごらん。これ、他のより葉っぱの枚数が多いだろ?」
「いち、にー、さん、しっ。四枚あるよ。」
「これは四つ葉のクローバーって言うんだぞ。持ってると幸せになれるんだ。」
「それじゃあパパ幸せになれるよ。よかったね!」
「優太にあげるよ。」
そう言ってパパは僕に渡してきました。
「えっ…パパいらないの?」
僕は驚きました。
だって、幸せになれるものを人にあげちゃうんだよ。
「いいんだよ。」
パパはニコニコして言います。
「パパはね、優太が喜んでくれたらそれで幸せなんだ。」
なんだかよく分かんないなぁ。
「パパありがとう。これ持ってたら運動会のかけっこで一番になれるかな?」
「きっと大丈夫。」
パパにとって、優太の笑顔を見れることはこの上ない幸せでした。
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