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ふと目を開けると、いつもの天井があった。
何かを感じるわけでもなく、私は起き上がる。
隣りには気持ち良さそうに眠る男が一人。
シングルベッドの壁側でボサボサの頭を手櫛【てぐし】で直した。
ワンルームの狭い部屋。
私の横にある大きなドアから気分を悪くするぐらいの日差しが差し込んでいた。
「んっ…。」
隣りの男が寝返りを打つ。
邪魔…。
この男がいる為に、私はベッドから降りる事が出来ないでいる。
サラサラの焦げ茶色の長過ぎない髪が目にかかっていてはっきりとはわからないが、気持ち良さそうに寝ている事は確かだった。
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