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「マーガリンしかねぇよ。」
涼が、小さな冷蔵庫の前で、しゃがみながら言った。
「ジャムは?」
私は、涼が用意した箸で、目玉焼きを切り分ける。
「ないよ。」
ため息をついた。
「じゃぁ…マーガリンでいいよ。」
妥協をして、切り分けた目玉焼きの白身の部分を口に入れた。
「熱ッ」
「当たり前だろ。出来たてなんだから。火傷してないか?」
涼がマーガリンを置きながら、私の前に座った。
「うん。平気。」
口の中がヒリヒリした。
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