無自覚なキミへ

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桜坂学園のグラウンドで1人走り幅跳びの練習をしていたのは佐野泉だ。 「佐野~休憩にしたら~」 そう声を掛けたのは同じ寮室の芦屋瑞樹だ。ちなみに彼女は学園でただ1人の女だ。(ちなみに芦屋瑞樹を女と知っているのは佐野と養護の梅田だけ) 「芦屋が何か奢ってくれるんなら」 「何だよそれ~」 と冗談を言いあっていた。 「じゃーん‼ハチミツレモン作ったぜ!」 「あぁありがとうな…」 (くそっ…その笑顔は反則だろ) 佐野は心の中でそう呟いた。だが佐野の心中なんか知らない芦屋は更に佐野に追い討ちをかける。 「佐野?顔赤いけど…練習のし過ぎか?」 「!!!!」 いきなりの芦屋の顔(ドアップ)が現れた。 更に佐野は顔を赤くする。           その夜の食堂では 「佐野~どないした?」 「顔赤いな💧」 「けどな~」 「どうしたんだ?萱島?」 「佐野くんに良いオ-ラが出ているんだよ」 「はぁ⁉何やねんそれ‼」 「何だろ~?」 (分かってないなコイツ…ったくお前のせいだぞ。瑞樹) 佐野の顔が赤い原因を作った本人は気付いていない。後で佐野から軽いお仕置きで自分のせいだと解るのは後の話 END
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